野性であれ、紳士であれ

「タフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きている資格がない」
フィリップ・マーロウの台詞の意味が分かりかけてきた。
相反するWild =野性とGentle =紳士。
タフなだけではない。優雅なだけでもない。
人生の折り返し地点を越えた今だからこそ、
自らを安らぎ、鼓舞するクルマが求められている。
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アヴァンギャルドのベンチマーク

シトロエンDSラインのトップバッター、DS3が日本に上陸したのは2010 年。当初は「なぜDSの2文字がこれに?」と賛否両論が巻き起こったものだが、あれから3年経って、この国でもDSラインのコンセプトがだいぶ浸透してきたようだ。
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道とクルマと未来のコト(1)

地球環境への配慮、高齢化社会への対策。
私たちは今、否応なくそれらの問題と向き合わなくてはならない。
どうしたらクルマの魅力を失わず、
誰もがハッピーになれる未来を描けるか。
自動車先進国ヨーロッパに、ヒントはありそうだ。
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名車になる条件

時代を越えて愛されるクルマもあれば、
時代の移り変わりと共に消え去ってしまうクルマもある。
名車になるべくして誕生してきたクルマもあれば、
多くの人に愛されて名車と呼ばれるようになったクルマもある。
また、誰もが認める名車もあれば、意見が分れる名車もある。
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気品という名の牙を磨いた新生ジャガー

ジャガーが誕生したのは1935年のことだ。創業者はその名にちなみ、自社の製品に「気品とスピード」のイメージを重ね合わせたという。以来、流麗なスタイリングと性能の高さは、歴代モデルと切っても切れない関係となった。

ジャガーは1990年にフォードの傘下に入り、ランドローバーやボルボとともに高級車部門の一翼を担うことになった。いくつかの試行錯誤と紆余曲折を経て2008年にインドのタタ・モーターズ傘下に入り、現在に至る。 “気品という名の牙を磨いた新生ジャガー” の続きを読む


F1 ジャーナリスト世良耕太の知られざるF1

Vol.38

ミスの理由

第3戦中国GPの予選で、M・ウェバーのレッドブルRB9がコース上に止まった。原因はガス欠である。ウェバーはその時点で14番手のタイムを記録していたが、燃料タンク内に1リットル以上残っていなければいけないルールに抵触したため、予選から除外されるという厳しいペナルティを受けた。ウェバー車のタンクに残っていた燃料は150mlだったそう。ガス欠の原因は、給油機にまつわるトラブルだった。 “F1 ジャーナリスト世良耕太の知られざるF1” の続きを読む


オンナにとってクルマとは

Vol.32

P シュランの三ツ星は…!?

とあるウェブサイトのお仕事で、バックで駐車場に入れるときのポイントを、運転が苦手な女性に分かりやすく簡潔に教える、というコンテンツに掲載する言葉を考えた。3コマの画像にそれぞれコメントをつけるもので、これがかなり難しい。 “オンナにとってクルマとは” の続きを読む


「岡崎五朗の」クルマ購入論(3)

500万円あればクルマは何でも選べる

大金持ちならいざ知らず、血中クルマ好き濃度の高い一般人にとって、常に悩みのタネになるのが予算だ。一度はポルシェに乗ってみたい。AMGってカッコいいね。いやいや自分はマセラティ派だな…。そんな会話の後に続くのは、決まって「宝くじが当たったら」という半ば諦め混じりの言葉。 “「岡崎五朗の」クルマ購入論(3)” の続きを読む


「岡崎五朗の」クルマ購入論(2)

現実的に選ぶいいクルマ

そうはいっても、燃費だけでクルマを選ぶなんて面白くない。aheadの読者にはきっとそう考える人が多いだろう。もちろん、プリウスやリーフ、アウトランダーPHEVのような電動化されたエコカーを、ある種のファッションとして乗りこなすという方法論も大いにアリだ。 “「岡崎五朗の」クルマ購入論(2)” の続きを読む


「岡崎五朗の」クルマ購入論(1)

クルマを買うというのは、よほど余裕のある人でもない限り、大きな決断を要すること。欲しいクルマがあるとしても、現実的な予算があるし、家族の意見も無視できない。それに駐車場の広さや燃費、購入後の維持費など、考えなければならないことがたくさんある。本誌の新車情報コーナー「クルマでいきたい」を連載しているモータージャーナリストの岡崎五朗氏。
今月は岡崎五朗氏が提案するクルマ選びを3 つのテーマから探っていきたい。
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アコースティック プレジャー

文・嶋田智之 写真・長谷川徹

電子制御された過給器やハイブリッド、それに安全のための電子デバイスは、
時代が求めた必然であり、未来を豊かにする可能性があることは理解できる。
しかしそれだけでは、クルマやバイクの持つ本来の魅力がなおざりにされてしまう気がする。 “アコースティック プレジャー” の続きを読む