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挑戦し続ける成功者の象徴 TOYOTA 『CROWN』

「いつかはクラウン」のキャッチコピーから約半世紀。成功者の象徴と称えられた『クラウン』の現在を、先代モデルのオーナーでもあった大鶴義丹さんと、モータージャーナリストの竹岡圭さんに語ってもらった。

構成・若林葉子

さらに進化したTOYOTA 『CROWN』
大鶴  新しい『クラウン』には、今日初めて乗りました。先代モデルで既に完成されていると思っていたのに、さらに進化していますね。

竹岡  新しい『クラウン』は、「クラウンの原点回帰」と言われた先代の「ゼロクラウン」をベースに、細かいところまで詰め直したと聞いています。

大鶴  室内の高級感や装備品などが、ワンクラス上がった感じがします。今回の試乗車は、「ロイヤルサルーン」なので、僕の乗っていた「アスリート」とはグレードの違いがあるのかも知れないけど。

竹岡  確かに「アスリート」と比べるとゴージャスさは、「ロイヤルサルーン」の方が上です。けれど、今回のモデルチェンジで「アスリート」も同じ様な高級感が演出されてます。

大鶴  「アスリート」にも乗ってみたかったな。走りに関しては、やはり「アスリート」の方が上なんですか。

竹岡  攻め込んで行った時に違いが出る程度で、基本的にはどちらも「クラウンらしさ」を持っていますよ。

───よく言われる「クラウンらしさ」って何なのでしょう?

竹岡  その前に、大鶴さんはなぜ「クラウン」を選んだのですか。

大鶴  「いつかはクラウン」をやってみたかったんです。子供の頃からクルマ好きだったので、あのキャッチコピーが染み付いていた。30代も後半という大人になって、そろそろ「いつか」をやっても許されるかなって思ったのがきっかけでした。

竹岡  それだけでオーナーに?

大鶴  それまでは国産のスポーツカーをバリバリに改造したり、外国の高級スポーツカーや小型車に乗ったり、さらにはアメリカの大きなバンにまで手を出していましたから、そういうのはもういいかなあって。

───大人の選択をしたということですね。

大鶴  新しい世界を覗いて見たかったんでしょうね。いきなりディーラーに行って、「これ下さい」って。もちろん値切るなんてこともしなかったですよ。試乗もせずにその場で決めました。

竹岡  男らしい!

大鶴  クルマってその世界感を買うことだとも言えますよね。ディーラーに行く時にはもう『クラウン』の世界を買うって決めていたし、せっかく「いつかはクラウン」をやるんだったら、その方がいいと思った。また、その時自分はいったいどういう気持ちになるんだろうという期待、というか、興味もありました。

───「人の気持ち」に視点がいくところが、さすが役者さんですね。

竹岡  で、実際に所有してみていかがでした?

大鶴  『クラウン』は意外とスポーツカーだというのが分かりました。後部座席に乗るより、運転席に座る方が良いと。

竹岡  そうなんですよ。トヨタの方に聞いても運転手に運転させるのではなく、あくまでもオーナーが自ら運転する方が多いらしいです。それが先ほどの「クラウンらしさ」だと思うんです。

大鶴  なるほど。成功者の象徴ではあるけれど、「自分で運転することに意味のある」クルマなんですね。自らの力でやり遂げる挑戦者にこそ似合う。それこそ昭和の時代から受け継がれた、成功者の象徴。

竹岡  ええ。『クラウン』には挑戦者のにおいがあります。

大鶴  僕らが高校生の頃、ディスコへ行くのにスーツを着て行った。ちょっと違うかも知れないけど、そう言えば分かる人には分かるかな。

竹岡  分かります、その感じ。ちょっと大人な演出。「粋」というか「通」な感じがありますね。

───ある種の緊張感もありますね。

大鶴  高級車なんだけど、かすかに「ワル」の香りもあって、どんなに成功しても決して「上が」らない。

───大鶴さんが手放したのは挑戦を止めたからではないですよね?

大鶴  もちろん違いますよ。実際に乗ってみたら、自分はもう十分に大人であることに気付いた。知らない間に、ちゃんと大人になっていた。

───なるほど。良い意味で「卒業」されたのですね。

竹岡  ハハハ。いずれにしても『クラウン』は、このクルマの使命をよく分かっていて、同じクラスのクルマがどんなに進化しても、ある一線を踏み外さず、挑戦者かつ成功者である人たちの思いに応え続けています。

大鶴  だからこそ激しい時代の変化の中でも生き残ってきた。

竹岡  ええ。現役で走り続けている人にこそ乗って欲しいクルマです。