ahead Vol.64  SPECIAL
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Welcome to Polar Adventure

トナカイが白銀の世界に群れをなし、オーロラが夜空を飾る、マイナス30℃の極寒の地。ある日編集部に届いた一通の招待状は、日本人にとっては、限られた冒険家のためだけに存在するかにさえ思われる、遠い遠い北極圏への旅のいざないであった。 −その名も、Polar Adventure。

文・若林葉子 写真提供・Volvo Car Corporation

トナカイが白銀の世界に群れをなし、オーロラが夜空を飾る、マイナス30℃の極寒の地。

遠い遠い北極圏で手つかずの自然と出会う。
「えっ、行きたい? ホントに行くの? もちろんいいけど、よーく状況を聞いて、よーく考えてね」。

「ボルボ・ポーラー・アドベンチャー2008」というプレスツアーへの招待。周囲は半ば呆れ、半ば心配し、最後は快く送り出してくれたものの、私自身まったく不安がないわけではなかった。

海外のクルマメーカーが各国のプレス関係者を募って本国で試乗会を開催するのは珍しいことではないが、このツアーは少し趣が違っていた。プログラム概要には勇ましい文面が続く。

「当プログラムは一般の旅行者向けツアーではありません。冒険心溢れる旅人、誰もが出来ることではない、もしくは望まない体験を欲するマインドを持った人々を対象にしています。皆様には(中略)ヨーロッパでも数少ない手付かずの大自然と、本物のアドベンチャーと、それに伴う困難をすべてご自身で体験していただきます。そして頼れる相棒として旅のお供をするのは『ボルボXC70』です」。

スウェーデンの首都ストックホルムから飛行機でさらに北へ約1時間半。ラップランド地方に位置するキルナで参加者全員が落ち合う。スウェーデン、デンマーク、イギリスから数名ずつと、日本からは、私と本誌「ahead Adventure(ヴィッツレース)」でおなじみの塩田さんが参加した。プログラムは二泊三日であったが、途中参加組や途中離脱組などもいて、全行程に参加したのは5名。他にボルボの本国担当者2名、カメラマン1名、登山ガイド1名。

簡単なプログラムの説明の後、軽い昼食と着替えを済ませ、不要な荷物をスタッフに預けてヘリポートへ向かう。数刻のホバリングの後、文明社会にしばし別れを告げるかのように、3機のヘリがにわかに空へと浮き上がる。2月10日午後2時15分。アドベンチャーツアーの始まり。