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ツァラトゥストラの経営学〜「マクラーレン」ブランドに迫る〜

神がいなくなったのは、ニーチェが「超人」「永劫回帰」を提唱した1885年。神ばかりではなく、学歴も大企業も信仰の対象ではなくなった現代のような成熟社会では、人は「超人」を志向しなければ生きてはいけない。そこで世界最速の超人軍団、マクラーレン・グループを訪ねた。

文・近藤正純ロバート、世良耕太(P25,P29囲み部分) 構成・若林葉子
写真・石田健作(P27,P28) 写真提供・マクラーレン・マーケティング、アブスレーシング
取材協力・マクラーレン・マーケティング、エンケイ、アブスレーシング
参考文献『ツァラトゥストラはこう言った』(ニーチェ著、氷上英廣訳、岩波文庫(上・下))

ツァラトゥストラの経営学〜「マクラーレン」ブランドに迫る〜

ありもしない超自然=神を否定し、ありのままの現実=大地を受け入れて、自らの意志で高遠な目的を達成すべく生きよ。それこそが神に代わる「超人」であると説いたのは、19世紀の思想家ニーチェだ。神にすがらず、ルサンチマンに陥らない。その自立した人間像は今日でも輝いて見える。

言いかえると、神や幸運や偶然などに頼ることなく、目の前にある克服すべき現実に向き合えということだ。既存の価値観に縛られることなく、やりたいことを徹底的にやり抜き、自らの意志で闘い続ける者こそがポジティブな人生を送れる。そして、ポジティブな人生は周りの人々を魅了する。

この「超人」的経営で世界最高峰に君臨するマクラーレン・グループのイギリス本社を訪問した。そこで見たものとは…。